令和5年度事例

《製造業》薩摩酒造株式会社

効率と品質を高める革新的な選別システム!
酒造用原料芋の選別AIの開発・実証実験!​

課題

芋焼酎の製造には大量の原料芋の選別作業が
欠かせないが、作業担い手の不足が課題だった。

芋原料の処理は人手に頼る工程が多く存在するものの、少 子高齢化・人口動態の変化により年々作業者の確保が困難になっている。

実施内容

酒造用原料芋の選別AIの開発と実証実験を実施

(薩摩酒造の選別作業者による)原料芋の良否判断や教師データを活用し、コガネセンガンを 対象とした、選別対象芋を判定するAIの共同開発を行った。

効果

これまで人手に頼ってきた判断をAIでも概ね代替可能であること確認。実装に向けて次の開発段階へ!

  • 実際に運用した結果、AIの評価結果は正解率77.06%と判定され、ランダムに配置・搬送される 芋に合わせてAIで判定できることがわかった。
  • 実証実験による改善点や課題点を洗い出し、次期事業で実ラインへ実装するための重要なインプットが得られた。

今後の取り組み

今後は今回検証したデータと類型を利用することで、AI自体の精度を向上させる。

社内DX推進担当のコメント

将来的なAI実装・活用に向けた実証実験であったが、これまで人手に頼ってきた判断をAIでも概ね代替可能であることがわかり、導入に向けて前向きに検討する大きな材料となった。処理対象品の類型を大量の芋が流れる動画から1つ1つ判断するのは労力が必要であったが、判断データをストックして、より精度の高いAI開発のために活かしたい。

企業名 薩摩酒造株式会社
業種 製造業
従業員 226名
使用ツール 酒造用原料芋の選別AIシステム(実証実験)
取扱い企業 株式会社イシダテック

 

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